マスクが買い占められる!新型肺炎危機をチャンスと見ることは悪か?
こんにちは。こきんたパパです。
連日、コロナウイルスのニュースが報道されていますね。
日本人初の志望者が出てしまったこともあって、予防に必要なマスクの需要がますます高まっていますが、マスクの買い占めと転売について、「国民の民度」が問われているとの報道があります。
この件について、思うところがあったので、内容について触れながら、私見を述べようと思います。
宝の山を買い占める転売ヤー
新型肺炎の予防としての、マスクの需要の高まりを商機とみた転売ヤー達が、マスクを買い占めて高額で転売しているとの報道があり、それに対して、民度を疑うという主張があります。
要するに、マスクの需要が高まり、ただでさえ供給が細っているところに、大量の買い占めを行うことで、市場のマスクをなくすことが出来ます。
そうして価格を釣り上げてネットで売る、といったことが横行しており、ふざけたことだ!という主張ですね。
例えば以下の記事です。
「公共の利益を考えるよりも己の小遣い稼ぎを最優先する連中がこれほどまで多いとは、本当に呆れました。当然さもしい連中はこの世に大勢いることは理解できていますが、今回のコロナウイルス騒動で、人間がいかに醜い存在かがよーく分かった気がします。」(文中引用)
上記の言葉からも伝わる通り、憤慨している人たちは多いようですね。
買い占めによる価格操作は悪か?
さて、今回の件のポイントは、「買い占めによる市場操作は「国家にとって」悪か?」ということです。
そもそも、資本主義経済は市場経済の成立を前提としており、市場経済には、市場価格の操作が大なり小なり必ず存在します。
では、それが悪か?と言われたら、答えようがありません。悪とか善とか、そういうことは各個人の立場によって決まってしまうからです。
転売は犯罪ではありません。それを頼りに暮らしている人もいます。家族や、子供がいる人もいるはずです。
そうした人たちを、個人的な感想で悪と決めてしまうことが出来るでしょうか。
とはいえ、マスクが必要な人に十分にいきわたらないのは、国家全体にとってはマイナスだかもしれません。1人の利益のために、何百人もの不利益が発生するからです。
今回の件で、何らかを論じるとしたら、ここしかありません。
悪かどうかは決められません。日本国として、プラスかマイナスかがあるだけです。
「一人の利益のためにたくさんの人が犠牲になるのは、国家としてマイナスなので、こうした法律を制定しましょう、こうした対策を取りましょう。」
これが、この件について、国民が主張することが出来る唯一の議題です。
私は、メディアには個人の倫理観を問うより、こうしたことを主張して欲しいです。
正義を盾にして批判しかしていない、と言ったら言い過ぎなのかもしれませんが、ではどうするのか?を示さない「評論家」が多くなってきているような気がします。
ネットでの転売を規制する
対策を示します。(簡単なことですが)
「ネットでのマスクの転売を禁止する」
これだけで、価格とマスクの供給不足は抑えられるはずです。
ネットでの販売に限定したのは、ネット以外で売買する場が個人には無いからです。
ただし、何でもかんでも禁止にすると経済活動を停止してよくないので、
「大規模なウイルス感染など国家が緊急と判断した場合に限り、関連する商品の個人間での通信売買を禁ずる。」
こんな感じの法律を作って、厚労省に実行権をゆだねればそれで解決だと思います。
まあ誰でも思いつくことなので、さっさとやればいいと思うのですが、、、と思っていたら反対意見として以下のような、記事を見つけました。
この記事の主張をざっくり言うと「転売が許されているから、マスクが買えなかった人が高値だけど買えるんだよ」ということですが、それは間違いで、「転売ヤーがすべてのマスクを意図的に買い占めているから買えなくなる」のが正しいですね。
転売ヤーがいなくなればマスクは多分普通に買えるようになるので、この主張は因果が逆になっています。
また、転売ヤーがいなくなっても、需要切れを起こすほどの需要供給差があるなら、政府があらかじめ買い取って、配布してもいいですね。
そうすれば、一定数はいきわたることになります。
このあたりはどうにでもなりますので、正直、反対意見としては弱いかな、と思ってしまいました。
ちなみにお隣の韓国は早速こんな法律を作ったみたいです。
これは重すぎる刑かと思いますが、基本方針はあっていますね。
相変わらず動きが早い(笑)japanese.joins.com
転売をめぐる規制の動きについては、今後も、注意深く見守っていきたいと思います。
それでは。
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